乳酸菌の特徴いろいろ

乳酸菌とヨーグルト

乳酸菌は腸にとても良い働きをする善玉菌の代表格ですが、乳酸菌を毎日摂取しておくなら、栄養も豊富なヨーグルトがオススメです。
乳酸菌とヨーグルトはどのような関係なのか、見ていきましょう。

ヨーグルトは乳酸菌でつくられる

ヨーグルトの効果を最初に発見したのは、20世紀初頭、ロシアの生物学者メチニコフでした。
メチニコフは、ブルガリアの人々が他の国に比べ長生きな点を調べ、ブルガリアの人々が食べていた発酵乳(現在のヨーグルト)に着目しました。
そして、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が身体に良い効果をもたらすという「不老長寿説」を唱えたのです。
ヨーグルトは、牛の生乳または脱脂粉乳を乳酸菌で発酵させたものです。
乳酸菌は、糖類を発酵することで乳酸をつくりだします。
この乳酸は酸っぱい成分のため、ヨーグルトは酸味があるのです。

乳酸菌は厳密には何種類も存在しますが、世界標準の「コーデックス規格」では、発酵の種菌(スターター)はブルガリア菌とサーモフィラス菌の2種類とされています。
この2種類の菌は互いに共生しあい、助け合いながらヨーグルトをつくります。
しかし、他にもビフィズス菌などの有用な菌があり、販売されているヨーグルトは様々な乳酸菌をスターターにしてつくられています。

ヨーグルトは栄養豊富で整腸効果も

乳酸菌は糖分を分解して乳酸をつくるだけでなく、様々な働きをします。
ヨーグルトでは、糖分やタンパク質が乳酸菌によって分解されているため、牛乳に比べ消化の効率が良いです。
糖分が分解されているため、牛乳を飲むことでお腹を下す「乳糖不耐症」の人も摂取しやすくなっています。
牛乳の豊富な栄養をたっぷりと効率よく摂取出来るのがヨーグルトなのです。
乳酸菌の効果により、カルシウムの吸収効率も高まっています。
また、乳酸菌は生きたまま腸に届くと善玉菌として働きます。
乳酸菌は消化の過程で胃酸により死菌となってしまうこともありますが、免疫力強化に役立ったり、善玉菌のエサになることで整腸効果が期待できるのです。